書評日記 第116冊
観用少女 川原由美子

 ひえぇ〜、いい加減、そーいうものを出すのは止めてくれ。●●●日記への突っ込みは、日記●●でやることにしたのだが、なんと、日記●●の方は、書き溜め状態なので、リアルタイムに突っ込みができない。ま、この、●●日記も何回か、書き溜めをしているから、リアルタイム性はない、いや、ネタがネタだから別にいいのだけど、その、なんだ、●●●日記で、「本」をネタにする時はちっと気を付けておくれ。いや、ま、読んでないんだろうけどさ、その、●●日記だって、槇村さとるの「おいしい関係」だって・・・。(あ、そうそう、作者の字が違っていますぜ、●●●●さん。「槙村」ではなく「槇村」です。)
 そう、TVで「おいしい関係」をドラマ化するといって、俺はたまたま見たわけだ。普通はTVなんて見ないんだけどね。いやはや、ストーリーは所詮TVドラマだからどーでもいいんだけど、その、人選がまずぎます。まず、中山美穂が可愛い過ぎ。これは、現在、絶交中の母親と同意見です。あの漫画、強気で明るい女の子、そして、コックさんを目指す女の子、自分の目標に向かう女の子、というのがテーマなわけだ。そう、槇村さとるの漫画の主人公は皆そうです。だから、俺は好きなんだけどさ。そう、だから、ちょっと誰にでも好かれそうな、あまり剣の無い中山美穂が出てくるのは、ちょっとなあ、という配役なわけだ。いや、他に誰というわけではありません。知らないし・・・。
 いや、ま、俺はTVドラマは見ないし、クリスマスに向かってゴールに向かってまっしぐらだろうとなんだろうと、どーでもいいけどさ、少なくとも原作である「おいしい関係」は、なかなか現実ってものはうまくいかないもの、理想ってのはやっぱりなかなか辿りつけない、彼女の「恋」ってのもなかなか難しい、そういうのをリアルに表していると思うんだけどなあ。そーいう発想は出ないのでしょうか?●●●●さん。無理か、読んでないならば・・・。

 えーと、変な突っ込みをしてしまいました。で、早速、本日の書評日記は川原由美子の「観用少女」です。どうもすみません、少女漫画ばっかり続いて。あ、そういえば、女性の作家ばかり続いているな。一応、偏りのないようにと考えているんですが、ま、所詮、俺の本棚から引っ張りだしてくるものだから、偏りがあって当然です、ははははは。
 さて、この漫画では「愛でる」というのがテーマです。見て楽しむだけ。そう、人形に愛情を注ぎます、1日3回の主人が暖めたミルクを飲ませると、彼女(そう、少女の人形)は、非常に愛らしく微笑むわけです。その笑顔が観たいために飼い主(?)は、さらなる愛情を人形にそそぎ込むわけです。
 これだけ聞くと、なんか、空恐ろしい空想ものみたいに聞こえますが、川原由美子の他の漫画を読んでいる人はお分かりでしょう。キチンとハッピーエンドになるし、キチンと人間性の部分に戻ってきます。人形である彼女達は、人と人との絆であり、目に見える形での具象化されたひととしての「心」なのかもしれません。ま、それほど、感傷的にならなくたって、いい作品であります。雑誌はね、怖い話系の雑誌なんですが・・・不思議なもんだ。

 なんかね、イエ、ちょっと空元気な俺です、はい。

update: 1996/09/09
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