書評日記 第59冊
元祖大四畳半大物語 松本零士
朝日ソノラマ

 久しぶりに、午後4時まで寝ていた。大学の頃は、午後4時に起きて、翌日午前9時頃寝るという、夜型というか、トンでもない生活を続けていた時期あるのだが、ま、あまり寝ていると「目が腐」らないとも限らない。
 喫茶店に行って、先日買った「ダナサイト」と「ライジング」を読んでいた。「ダナサイト」の方は、最初「ミライザー・バン」のよう。ちょっと進むと「V2パンツァー」のようなのだが、結局「1000年女王」じゃないかなと、思うところ。この人は、まじめにやる気があるんだかないんだか、よくわからないのであるが、最後に著者紹介とかあるのを見て、「紹介されないといけない漫画家にされちまったのか。」と、ちょっと感慨深い。 クーンツの「ライジング」の方は、半村良というか何というか・・・、「足長おじさん」か「赤毛のアン」か、とか的はずれな評を考えてみる。まだ100頁ほどしか読んでいないので、よくわからないのだが、「ソフィーの世界」かもしれない、とか思ってみる。・・・実は、なんてことはない、これらの共通点は「小生意気な少女」が出てくるお話です。

 今日のオリンピックは、マラソン。ピピヒ(聞くと「ピッピヒ」なんだけど、テロップは「ピピヒ」。ちなみに、長靴下のはいているのは「ピッピ」)、10キロ地点ではダントツにトップだったのに、ただいま20キロ地点では第1集団のドンケツ。ロスの頃からFANです。

 今日は、いわずと知れた、松本零士の「元祖大四畳半大物語」(朝日ソノラマ)です。いつもの如く、1巻がみあたらなかったので、2巻の表紙で代用。ま、どれもこれも、縞パンツをはいた足立太(今、「おいどん」と書こうとした、まどっちも同じようなものなんだけど。)が、だらだらうだうだ日々をやっているだけなので、どれもこれも変わらない。
 松本零士といえば、「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」、「宇宙戦艦ヤマト」なんかが有名。ちょっとマイナーなところでは「戦場シリーズ」や「ケースハード」等の戦争ものを知っていると通かもしれない。もちょっといくと、この「大四畳半」やら「男おいどん」、「大草原の大四畳半物語」なんていうものを知っているとマニアっぽい。あとは「昆虫シリーズ」と「セクサロイド」なんてものがあるとよくわからなくなってくる。
 なんだかんだ、いっぱい描いている人なので、ぽちぽち買っていっても整理されないというか整理しきれないというか・・・、あちこち飛び散っているので何だかよくわからなくなってくる。

 さて、「大四畳半」に話を戻すと、これにハマると学生なら「留年」まちがいなし。社会人なら・・・あぶないので、読まないようにしましょう。この「だらだら」世界、いわゆる学生紛争に遅れてというか、そういう潮流から取り残された人達が対象なのか、それとも松本零士自身がそういう環境であったのか。俺が小学6年の頃、はじめて「キャプテンハーロック」に出会いいさんで見に行った松本零士展での年譜で「第四畳半というものを描いていておもしろがっていた。」の部分が今でも印象に残っています。
 同時代に見ていた人はどう思ったのかはしらないけれど、ま、当時は「四畳半」ものとして流行ったらしい。四畳半フォークというものも残っているぐらいだから。
 そうそう、俺の場合、甲斐バンドも好きだし、サザンも好きだし、松任谷由美も好きだし、谷山浩子も好き。EPOも聞いたし、杏里も聞いた、知らないうちに竹内まりやも聞かされた。大滝詠一、坂本竜一、佐野元春に、松山千春。大貫妙子に、矢野顕子、イルカに、ハイ=ファイ=セット。いわゆるニューミュージックにどっぷり浸かっていた中学時代。
 それが何でザッパだの、キースだの、B=B=キングだのを聴くようになった理由はさだかではない。

update: 1996/07/28
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