書評日記 第68冊
ぽこちん黒書 黒鉄ヒロシ
立風書房

 今日は、同期3人で飲みに行きました。欝欝とコンピータに向かう俺をさそってくれました、竹澤君と沢口君。ちょっと、出先にある飲み屋「ものぐさや」に寄りました。日本酒の揃えは抜群です。とりあえずのビールから、三千盛、酔鯨、立山、一ノ蔵と進みます。おつまみの方は、軟骨の空揚げや、蟹ミソ豆腐、茄子のあんかけ、などなど。
 最初の話題、沢口君の上司の悪口。ああ、サラリーマンなのね、ということで、早速お酒の話題に切り替えてしまう俺。竹澤君は、コーラス部に居たこともあり、日本酒への造詣は深い。早速、ノってくれます。引っ越しの話から、O−157の話。酒の席では無邪気なもの。沢口君のXファイルそこのけの地震原因説が飛び出します。ま、俺としては、水が原因かなとか思いつつ、オリンピックの話へ。
 話に話した戯れ言に、払ったお金は、一人あたま五千六百円。ま、ちょっと高いかな、うん、ちょっと飲みすぎ、といいながら、新宿御苑で別れます。
 俺は、ひとり丸の内線で新宿へ。雑踏に流されて、階段を上って、小田急の新宿駅へ。「本厚木行き、最終の急行が出発致します。」のアナウンスに走り出す俺。普段は、走らない。なのに今日は初めて走りました。電車に飛び乗って、しばらくして、プシューというドアの音。ああ、間にあったと思ったのは、何かの暗示でありましょうか。

 広瀬正の「マイナス・ゼロ」を読了。昨日云った、「キテレツ」はあながち間違いではなかったようです。気になったのは、石川英輔の書く小説に非常に酷似しいること。あいにく石川英輔の方を読むのが早かったので、「タイムマシン」を読むときのデジャブたるや、言葉にはあらわせないものがありました。
 真相はわからないけれど、ひともんちゃく位はあったかもしれません。

 さて、本日の一冊というか、鬼才シリーズの第二冊め。黒鉄ヒロシの「ぼこちん黒書」(立風書房)です。えーと、「赤兵衛」が有名ですね。この本の中で俺のお気に入りは「赤兵衛」をはじめ、「ひみこーッ」、「ぽこちん共和国」ですね。
 その、「あへー」ネタ、俺は大好きなんです。以前NHKでやっていた「レンズは探る」の後番、番組名は忘れたけども科学番組でニコニコしていた黒鉄ヒロシが同一人物だとは、子供には解るはずがありません。でも、まあ、変な人だな、とかおぼろげながら思っていたものですが。
 余談ですが、同時期にあった「はてな&はてな」なんてのもいい番組でした。「ひみつのシリーズ」も買ってもらったし、ま、いわゆる科学大好き少年はここら辺に影響されているわけですねえ。理系の皆様はいかがなものでしょうか。

 さて、黒鉄ヒロシが何故「異才」であるのか。理由は・・・まあ、俺が好きだから・・・じゃあ、だめですね。まじめにやると、「こんな単純ネタでよくまあ、長々とやってられるもんだ。」という呆れ半分&感嘆半分といったところでしょうか。この本が昭和56年発刊なのですが、平成の現在でも「赤兵衛」のペースは変わりません。いやあ、この「あほらしさ」加減は、異才にあたります。ま、勿論、絵は抜群に巧いんですけどね。
 小島さんの「ひげとボイン」ってのもあります。これは船井の好みなんで、解説は彼にまかせます。

 〆の言葉はどうしようかなあ。
 最初のい〜っぽ。

update: 1996/08/08
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