書評日記 第118冊
美味礼讃 ブリアーサヴァラン
岩波文庫

 いろいろなweb日記がありますが、でも、所詮、web日記なんて生活の糧にならないのだから、現実生活を圧迫するようになっちゃだめですよね。
 確かに、それぞれランキングを争ったり、また、それを励みにして、日々いろいろと日記に書くネタを探したりするのでしょう。俺も、その当人だから、何も言えない・・・いや、当人だからこそ云えるんだろうなあ。そう、楽しいのは解るけど、読んでくれて感想を貰って、再び、何かを書こうと考えて、書くわけなんだろうけど、やっぱり、自分の生活を大切にしないとあかんよな。
 自分の生活があって、そして、日記を書くならばいいんだけど、日記を書くために、自分の生活をそれに合わせていくのは、ちょっと、なんか変じゃないか、と思う。
 そう、久しぶりに参考文献の「歴史」な方を見に行きました。彼も歴史小説を読んで、その感想を書いているような方でした。今、行くと解りますが。一枚のページしか出ていません。彼は、一つの決断をしたわけで・・・、そう、偉いと思う。俺は。

 以前、この日記で「日記を書いている人は、ぜったい止めないだろう。」という科白を書いたことある。それは、やっぱり、止めることができないから。何故、やめることができないのか。まあ、ひとそれぞれなんだろうけど、現実生活を圧迫するようになっちゃだめだよな。
 確かに、俺も毎日書いているし、毎日更新している。でも、書こうと思って、それを仕上げる間、それ以外は、自分のことをやっています。いや、俺の場合は、ちょっとニュアンスが異なるので普通の人達にはあてはまらないかもしれないけど・・・。
 あんまり、はしゃぎ過ぎは、身体に毒です。と、俺は、思う次第。
 そうそう、彼へのリンクは残しておきます。もうちょっと、ゆったりとして、書けるようになったら、戻ってくるでしょう。お待ちしております。

 蘊蓄ネタの日記というものがある、そう、●●●日記もそうだし、U君の●●●●通信もそうだ。いや、俺の●●日記もその部類に入るよな。ただ、蘊蓄ってのは、日常生活の知恵であって、生活から遊離してしまうと、あんまし面白くないんだけど・・・、んー、遊離してるからこそ面白いのかもしれない。どっちなんだろうか。少なくとも、GAGでやっている間は面白い。でもさ、ネタを確保するってのは、どーいうこと?俺の場合、毎日、即興、30分で書き上げます。ま、本がもとねただから、そこから派生させればいいわけで、そういうものじゃないでしょうか、「蘊蓄」というものは。
 ( あ、また、「日記●●」でやることを書いてしまった。 )

 さてと、本日の一冊は、そういう「蘊蓄」おじさんが語る本です。ちなみに、上下2巻ありますが、上巻の途中でストップしています。まあ、最初にあった「生殖感覚」ってが面白いだけで、あとはそれほど・・・なんです。
 いわゆる、18世紀のフランスでは、こういう知識遊びが流行りました。貴族達が、暇をもてあましてだらだら下らん話を続ける訳です。んで、若い貴族達が、それを拝聴する。そういう形式をとっています。
 じゃあ、何でこの本を紹介するのか・・・いえ、俺、こういう本が好きなんですよ。だらだら、下らん蘊蓄というか、科学でも何でも無いものを、いかにも科学っぽく解説する。当時の曖昧な自然科学とかが、好きです。ま、理系で原子力学科で、がりがりに理論を叩き込まれた反動かもしれないけど。眺めていると、なんとなく、安心できます。

 あ、とりとめない事を書いて、30分過ぎました。
 じゃあ、現実生活に戻ります。では、また。

update: 1996/09/09
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