書評日記 第656冊
マネジメント 基本と原則
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社 
ISBN4-478-41023-2
実に、4年振りに書評日記を更新します。まぁ、更新したけど、また休止するかもしれませんが、というのは置いといて。
最近、moonmile.net/blogでブログを書いています。以前にも jugem でブログを書いていたのですが、事情があって全廃しました(要素だけは mymy のほうに残っています)。あちらのブログは、日常生活、というよりも営業的な宣伝/自己鼓舞、を兼ねています。一応、SEO対策を考慮したキーワードを文章に混ぜ込んでいます。というか、最近の google の検索では、普通に情報があるブログが書くと、自然にSEO対策が取られるようになっています。また、英語に翻訳されやすい文章を書くように気を付けています。そのうち、自前で英語のブログも用意する(一度、自動翻訳したものを手作業で校正するという形で)予定です。
こちらに書かなくなったのは、しばらく小説から離れているためです。相変わらず、漫画本は買うのですが、コンピュータの本は激減しました。マネージメント関係の本は図書館で借りるようになりました。そんな訳で、手元の資料が少ないんですよね。
ですが、日々、何かを発信したい、というか、平田弘史の「入れたら出す」の思想が募るわけで、糞詰りでは駄目なわけですよ。食べたら出す、「吸」があれば「呼」がある。読んだら、内部で整理して、感想を発信する、というのがなければ、現在のミームまき散らし効果が得られません。
そう、こんな話は moonmile のほうで書くのは難しいんです。書評日記を通読している方か(笑)、ワタクシの古くからの知り合いしか分かりません(爆笑)。
そんな訳で、しばらくジャーゴンを交えて、こちらのほうを再開したいと思います。誰に向けてなのか?は微妙ですが、moonmile とは逆方向の内面を磨く、という感じでしょうか。
そうそう、「自閉症だった私へ〜」のなかにある≪自己探し≫ですが、41歳にして行き当たったかなぁ、という感じがします。というか、「行きついた」ということ自体が「自己探し」の完結というところで、自己言及的に働きます。ぐるっと巡ってきて、子供の頃の時間感覚に戻りつつあったり(物理的には脳の活性化/働きだと思うよ、慣習化しないということで)、目標/夢を語ることに躊躇しなくなりつつある、という一周して来た感じです。まぁ、その間はそれ相当の危機があったわけですが、その話はいずれ。
前置きが非常に長くなりましたが(ってこれは、昔使った手だ!)、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」の本を読んでいます。本物の分厚い本は手に重たい!ので、エッセンシャル版ということでお手軽2,000円で買えます。
企業、プロフェッショナル、とドラッカーの本を読んでいますが、ドラッカーの人柄がいいですね。最終的に「真摯/紳士であれ」のところに至るのが、ドラッカーらしい生真面目な感じがします。幸いに、日経の私の履歴書をリアルタイムで読みました。こういうジジイが、元気なんだから、と思ったけど、そのあと死んじゃったし。小津安次郎的な人生とかね。
ドラッカーが唱えるのは組織としてのマネジメントです。個人としての生産/創造をするときの行動ではなく、複数の人が集まって資本主義の中で会社という組織を作ったときの行動規範になります。日本的に言えば「法人」がどのように行動するのか?その内部、人と人の関わり、コミュニケーションをどう取っていくのか、ということです。それらは、「日本的な家族経営」(これも括弧付きになってしまいましたが)を模範としており、人生設計や家庭の事情などもひっくるめて「会社」という組織を存続させる、存続させるだけでなく自己実現(社員/役員それぞれの)を求めていきます。所謂、個々人の目標ベクトルをひとつにまとめて、一方向に集中させる、時には発散させる、という組織的な行動とその同意にある、という話です。なので、「会社は株主に属する」というのを真っ向から否定しています。否定しているのですよ、ドラッカーが。この本の14頁に書いてあるので、立ち読みしてください。
そんな訳で、m4ii(managements for intelligence and imagination)というのを考えました。書評日記もこれの一環……にするとアレだからなぁ、しばらく、内面思想の吐露ということで。
update: 2009/12/07
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